子どもの視覚認知の話

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視覚認知とは

視覚認知とは、「見る」ことで外界の情報を取り入れ、それを理解することです。

視覚認知がうまく行かないと、周りの人と同じ認識でものを見られず、いろいろな支障をきたします。たとえば、図形の線の方向や交わりがつかめないと形の理解が難しく文字学習にも影響します。
また、眼球運動に問題があると、黒板からノートへの視線運びがうまくいかず板書が難しい、読書時には本の行を飛ばしたりて読むということが起きかねません。
行動面でも、見なさいという指示に従えない、躓いたり人にぶつかりやすい、楽しいはずのスポーツもうまくいかないなど、 さまざまな影響が考えられます。
人は過去の経験や学習に照らし合わせて見たものを判断します。視覚認知機能を通して適切な情報を取り入れられないと、せっかくの経験を次に活かし難くなります。

子どもの発達を評価する際、視覚認知能力も吟味し、そこからくる苦手さを支援しましょう。

視覚認知に問題をかかえている子どもたちは、自分の認識している世界以外を知る由も無いために、「見て理解できない」というサインを周囲に送りにくく問題が気づかれにくい傾向があります。
視覚情報処理の問題が「学習しにくさ」のすべての原因とはいえませんが、ものを見る仕組みは脳の「発達」が深くかかわっており、大きな要因の一つであることはまちがいないでしょう。

「発達」の観点で子どもの認知能力、言い換えれば情報処理能力の特徴を把握しましょう。
視覚においても認知力を念頭においた発達アセスメントをし、各子どもの問題を把握した後に効果的な支援をすることが望まれます。

【視覚の発達】

0歳

誕生時不随意に限球を動かす。
生後2週時光るものを近づける(50cm範囲)と、両目で見ようとする。
~生後1ヶ月頭を向けた方の手足が伸びる原始反射(A-T-N-R姿勢優位)が見られ、自分の手を見る兆し、視線上にある物を注視する兆しがみられる。
生後1ヶ月ある程度の固視がみられ、人の顔を注視する。
生後2ヶ月~3ヶ月ある程度の輻輳、開散がみられる。微笑が見られる。人や手の動きへ頭を動かして追視し始める。
生後4ヶ月~5ヶ月頸がすわり、頭の動きを伴いながら周囲を見渡せる(追視)
自分の手をじっと見つめたり、 物に手を差し出す。
動くおもちゃ等への追視や探索をする。
生後5ヶ月~6ヶ月隠されたものをイメージ・期特ができ、イナイイナイバーを楽しむ。
生後7ヶ月~8ヶ月人見知りがみられる。喃語の発話。
生後8ヶ月~9ヶ月座る 胸這い 小さなものを親指と人差し指の腹に挟んでつかむ。
生後9ヶ月~10ヶ月他者の指差しに反応する。バイバイをする。四つ這い。
生後10ヶ月~1歳0ヶ月つたい歩き。 小さなものを親指と人差し指の指先でつまむ。

生後1歳 (輻輳、開散を保つ時間が長くなる。)

1歳0ヶ月~1ヶ月自ら指差し行動が見られる。歩き出す。
1歳3ヶ月なぐり描き。単語の発話。
1歳6ヶ月たとえば、衝立の後ろから出てくる物への予期的追視ができる。
1歳半~9ヶ月円を描いてみせると模倣する。

生後2歳

2歳前半縦線の模做。
基本的な表情(泣いている、笑つているなど)を理解する。
2歳3ヶ月~6ヶ月横線の模倣。
大小の概念が形成され、 比較ができる。
2歳後半円の模倣。描いてある縦線を見て模写できる。

生後3歳

2歳後半~3歳円、横線の模写。長短の概念形成、比較ができる。
さらに表情(感情:怒っている、喜んでいる、驚いている、悲しんでいるなど)を理解する。
3歳半~4歳前半十字の模写。

生後4歳 (両眼視機能が完成に近づく。)

4歳0ヶ月~4歳半正方形の模写。
4歳後半☓印の模写。

生後5歳

5歳半三角形の模写。
自分を中心に基本的な左右の弁別ができる(自分の右手・左耳などの方向理解)

生後6歳以降

7歳後半~8競前半菱形の模写
およそ12~13歳ころ眼球運動など視覚の発達は大人と同じようになる。
 
 
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